職業として

街頭紙芝居師という職業があった。文字通り街頭で紙芝居を抑揚つけ、時には力強く、そして時には情感込めてその物語を語りあげ、多くの拝聴者をストーリーの中に引きこむというものだ。昔の子どもたちにとって大きな娯楽の一つであり、また、憧れでもあったという。

いま、この街頭紙芝居師という職業を見かけない。テレビなどのより効果的で刺激的な情報媒体が登場した結果、時代のニーズとのズレが生じてきたためだ。このように、職業というものは、大きくその時代の人びとが求めているものに左右される傾向にある。そしてまた、そこに新たな成功のチャンスも転がっているというわけである。

いま、最も注目を集めている求人がある。介護だ。介護求人はその案件を数えきれぬほどハローワークや転職サイトなどに掲載し、また、人びともこぞってその介護求人に募集している。
いま、この国の社会人の、いったい何割が介護求人のもとに実際働いているのであろうか。また、以前介護求人に何らかの形で従事していた人はどうであろう。もしかしたら、私たちの認識以上に、この国には介護求人と関わりのある人間というものは、多いのかもしれない。
少なくとも、今の日本の時代の流れにおいて、最もニーズが高い職業は介護求人であるのは、疑いようのない事実なわけだ。






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